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つま先の修理について

グッドイヤーウェルトの靴は最初は靴の反り返りが悪く、どうしても足を蹴り上げる時につま先が特に磨耗してしまうことがあります。

写真のような状態です。つま先だけ削れているのが分かります。このまま放置しておくと、ウェルト部分まで削れてしまいオールソールする際にリウェルトという高度な修理が必要となってしまいます。納期や金額が余分にかかってしまうため、ウェルトに達する前に補強をしておきましょう。

大きく分けてつま先の補強方法は3つあります。

1つ目はヴィンテージスチールです。

靴修理トゥスチール

こちらは金属をはめ込むため、強度が一番強いです。ただ、歩いているとカチカチという音が気になることもあるので、足音が気になる方は避けた方が良いかもしれません。また、こちらは新品の靴を履きおろす前に装着するのが良いです。

同じ金属タイプのつま先補強としてトライアンフスチールというものもあります。

そして2つめはラバーでのつま先補強です。

靴修理飾り釘

言葉の通りラバー(ゴム)にてつま先を補強します。スチールと比べると安価ですが、耐久性は劣ります。反り返りがよくなってきた靴に対して有効で、音も気になることはありません。

3つ目は革素材でのつま先補強です。こちらもラバーと比べて安価ですが耐久性に劣ります。ナチュラルな仕上がりになるので風合いを変えたくない方にお勧めしております。

つま先補強で注意が必要なのは、あくまで接着またはネジでの固定であるため、絶対に剥がれたり取れたりしないことはないということです。特にステッチが切れている場合は外れるリスクも高まりますので注意しましょう。

つま先補強は靴を長く履くためには必須な修理となります。お困りのことがございましたらお気軽に当店にご相談下さいませ。

お読みいただきありがとうございました。