ここでは防水スプレーの正しい使い方について説明したいと思います。
防水スプレーは撥水スプレーとも呼ばれ、その名の通り外部からの汚れや水を弾いてくれる効果があります。靴だけではなく、鞄やウェアなどにも使用されます。
防水スプレーの成分は基本的に、シリコンとフッ素に分かれます。
シリコンは汚れや水を弾いてくれる作用がありますが、油汚れは弾いてくれません。そしてシリコンは膜を作る作用があり、使用を重ねると同時に膜が厚くなりひび割れの恐れがありますので注意が必要です。
フッ素は汚れや水はもちろん、油も弾いてくれます。そしてシリコンよりも革に悪影響がありませんのでおすすめです。シリコンと比べると多少販売金額が上がります。
スムースレザーにはあまり使用しません。靴磨きを行った後に防水スプレーをかけると曇ってしまいます。靴磨きをするだけで油分が補給され防水効果も発揮されますので必要はないと思われます。防水スプレーが必要とされているのはスエードの靴です。スエードは雨用の靴として用いられます。その理由としては、スエードは起毛しているため防水スプレーの粒子がスムースレザーと比べて表面積が広いためより多くの防水スプレーの成分が付着し防水効果を発揮するのです。
使い方としては、20〜30センチほど離した状態で噴霧します。その際、同じ箇所に当て続けないように注意が必要です。シミの原因となります。また、換気の良い場所で行うようにしましょう。特に日本製のスプレーは環境基準が低いため、過度に吸い込むと体に害を与えることになります。使い方はパッケージに表記されていますのでよく読んで使用するようにしましょう。
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