当店では、下記の写真のような通常の靴磨きでは直らない、つま先の色補修も承っております。
写真のように、つま先の黒色が部分的に剥げてしまい、せっかくの綺麗なグラデーションが損なわれています。今回はこちらの靴を補修していきます。
靴クリームのみでは色補修できない靴
前述した、「通常の靴磨きのみでは直らない」色補修について説明します。靴の色付けの仕方には大きく2種類に分かれます。
まず1つ目は染料で染められた靴です。こちらは革に色を浸透させているため、靴クリームの色が入りやすい特徴があります。
そして2つ目は顔料で染められた靴です。今回の靴はこの、顔料で染められた靴となります。顔料で染められた靴は、革の上に色が乗せられているため、靴クリームの色がうまく乗りません。では、どのようにして色補修をしていくのでしょうか?
顔料仕上げの靴には顔料を使って色補修
基本的に顔料で仕上げられた靴に色を乗せる場合、サフィールより販売されている「レノベーティングカラー補修クリーム」を使用します。こちらは顔料・アクリル樹脂が含まれている特殊なクリームで、色補修する際には非常に有効です。
写真のように、つま先が擦れて色が剥げていた部分が分からなくなりました。使い方によりマットになってしまったり、塗った感じが出てしまうため水で薄めたりと何らかの調整が必要となります。
黒・濃茶の色補修の金額
今回の色補修は、黒色にて対応しました。こちらは1箇所1,500(税抜き)にてご案内しています。1箇所の目安は500円玉くらいの大きさです。今回の作業ですと、両足で3,000円(税別)にて仕上げました。加えて全体の靴磨きのご依頼の場合、別途靴磨き料金がかかります。
納期は最短で1日お預かりとなります。
お持ちの靴で、同じような症状のものがありましたら是非当店へお持込くださいませ。ご来店お待ちしております。