ベルルッティの靴磨きをご依頼いただきました。
この靴は、パティーヌと呼ばれる染色方法であえてムラ感を出すことで美しい表情を演出しています。
そのムラ感を保つ磨き方とは一体どんなものなのでしょうか?
ベルルッティのパティーヌ染色方法とは
ご覧の様に、靴に美しい陰影を演出できる染色方法がベルルッティのパティーヌと呼ばれる技法です。
美しい表情をプラスした靴だけに丁寧なメンテナンスを施し長く愛用したいですよね。
そこで今回施した靴磨きのご紹介です。
ベルルッティのパティーヌを侵さない靴磨き
デリケートに加工された染料を侵さないために、必要な靴磨きのポイント。
ベルルッティ靴磨きの最初は汚れ落とし
まずは汚れ落としクリーナーを使い、古いクリームや汚れを除去します。
ここで注意したいのが、クリーナーをあまり強く擦りすぎるとベルルッティの靴本来の染料まで取れてしまうため、あまり力を入れずに素早くふき取るのがポイントです。
ベルルッティ靴磨きクリームのポイント
クリームはニュートラル(無色)か、より深みを出すなら靴に使われている1番濃い色を探し(今回の靴は黒色)、
その色を全体的に塗布していきます。
染料染めといえど、グッとクリームの色が入り込むことはあまりありませんが、極端に乾燥している革なら要注意です。
乾燥している革は一気に油分を吸収し、色むらになりやすいためです。
乾燥気味な靴には、別途デリケートクリームという水分が豊富でむらになりにくいクリームを使用しましょう。
クリームを塗布し、ブラッシングした後、ワックスを使い好みの光沢まで光らせます。そうすることで写真のようにベルルッティのパティーヌの美しさが際立ちます。
ワックスはニュートラル(無色)かフォーン(明るいブラウン)がおすすめです。
その色でベースを作った後、濃いワックスの載せるとより良い仕上がりになります。
今回の靴磨きのコースはスタンダード。2,160円です。
時間は10分〜いただきます。
その場でも、預かりでも承ります。
大切なベルルッティの靴を是非当店へお任せくださいませ。