今回はBALLYの革破れを修理しましたのでご紹介いたします。革破れというのは、業界ではパンクと呼ばれ、主に屈曲する履きジワ下部の革が破れてしまうことを指します。革破れの状態をご覧下さい。

この部分ですね。毎回屈曲する部分ですので負担がかかり破れてしまいました。セメント製法(接着剤のみで底を固定する)やマッケイ製法(靴底の中底を一緒にミシンで縫う)によくある症状です。

BALLYの革破れ(パンク)を修理!どのように修理していく?

さて、ではどのように直していくのかというと、まず靴底を剥がさねばなりません。今回のBALLYの靴はマッケイ製法ですので、この縫われたいとを外すしてあげる必要があります。

糸を外しましたら、靴底を剥がし、破れた革の部分に新しい革を縫い合わせ、革を繋ぎ止めます。

最後に、剥がした靴底を接着し直して、再度靴底と中底を縫い合わせて完成・・・と大まかな説明ですが、このような流れで進めていきます。簡単そうに見えますが実は高難度な修理となります。

では仕上がりをご覧ください!

BALLYの革破れを修理!どのように仕上がった?金額や納期は?

このように綺麗に仕上がることができました。継ぎ足した革は外側に露出せず、靴底の縫い目も綺麗に縫い合わせることができました。中を見てみると、縫い目が出ているのが分かります。これは、破れた革の部分と充てた革を縫い合わせた際でできたものです。

外から見ても何の違和感もなく、フィッティングにも影響がありません。これでまた快適に履くことができますね。

金額は革充て縫い(3,300円)、マッケイ縫い靴底接着(3,300円)合計6,600円で仕上げることができました。マッケイ製法でなかればもっとお安くなります。納期は今回2〜3週間ほどいただきました。

いかがでしたでしょうか?革破れがあっても、このように修理することができますので同じお悩みをお持ちの方はぜひ当店にご依頼くださいませ。

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お読みいただきありがとうございました。

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小川大地

名古屋丸の内にある、靴磨き・靴修理に特化したレザートータルメンテナンスショップです。
靴磨きメーカー、サフィールのシューケアトレーナーの資格を持っています。
日々靴と向き合い、靴磨きの技術を磨く努力を重ねております。

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