レザージャケットのお手入れも承っております。今回はそんなレザージャケットのお手入れ方法とトラブルの解消方法についてご案内したいと思います。まずは下記写真をご覧ください。
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ジャケットの至る所に白いシミのようなものが出来ております。お客様からヒアリングしたところ、革製品ケア用のクリームを塗布した際にこのようなシミができてしまったそうです。そのクリームは、コロニルのシュプリームデラックス、無色です。ケア用品であるクリームを塗布したのに、なぜこのようなシミができてしまったのでしょうか?それは、部分的に多く塗布してしまったことと、塗布した後の手入れ方法にあります。
お手入れの手順としては、まず馬毛のブラシで全体をブラッシングしホコリを落としてから汚れ落とし、または汚れ落とし効果もあるクリーナーを使用します。その後、布で乾拭きをするか馬毛のブラシで摩擦を起こしクリームを均等に塗布し馴染ませるのが基本的な手順です。
今回の白いシミができてしまった原因としては、塗布後の乾拭き、ブラッシングが足りなかったことと思われます。無色のクリームは色々な色の革製品に使用が可能ですが、無色といえども見た目は「白色」ですので、薄く塗布していかなければ白っぽくなってします。これが今回の原因であります。
レザージャケットのお手入れに使用するものは?
上記でもご案内しましたが、必要な道具はクリーナー、クリーム、ブラシ、磨き布(綿100%)です。特に当店でお勧めしたい商品をご案内いたします。
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あまりにも乾燥している場合は、水とデリケートクリームをまずは塗布します。これにより、ユニバーサルローションやクリームを使用した際にシミになりにくくなります。ただし今回のように乾燥しているジャケットに対しては特に薄く慎重に塗布していきましょう。乾燥しているジャケットにいきなり油分の多いクリームやクリーナーを使用するとシミの原因になります。
水分を補給した後はユニバーサルローションで油分を補給しつつ、表面の汚れを除去します。今回のシュプリームデラックスクリームに関してですが、これにはオイル・ラノリン・フッ化炭素樹脂が含まれております。白いシミができてしまったのはこのラノリン、フッ化炭素樹脂が固まり白っぽくなってしまったのだと考えられます。ですので、有機溶剤が含まれているユニバーサルローションでこれらを一度分解し、全体的に馴染ませることに重点を置きました。そうすると白っぽさがなくなり、栄養も無駄にすることなくお手入れが可能になるのです。
レザージャケットのお手入れ。どのように復活した?
それでは早速仕上がりの状態をご覧ください。是非ビフォーの状態と見比べていただければ幸いです。
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このように最初についていた白いシミのような跡がなくなりました。
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全体的に乾燥しておりましたが油分も補給されもっちりとして感触になりました。油分が戻ったことにより色もワントーン濃くなったように思われます。これでまた気にせずご着用いただけるようになりました。
今回はこの白いシミを除去するため時間を要しましたが、基本的なお手入れのみでしたら最短1日でメンテナンスが可能です。レザージャケットは範囲も広く大変な作業になりますがなるべく早く一気に全体を手入れしてあげることがポイントです。金額は状態にもよりますが6,000円(税抜)〜のご案内となります。
レザージャケットのお手入れのご依頼は是非当店にお任せくださいませ。
お読みいただきありがとうございました。