フェラガモの靴のかかと部分(ライニング)を修理しました

query_builder 2020/10/19
名古屋観光ホテルに天皇陛下が来られました

今回は、なかなか修理依頼の多いかかと部分(ライニング)修理のご紹介です。フェラガモのローファーの靴を例に見ていきましょう。

ライニング修理とはどこのこと言うかというと、かかとに当たる部分のことで、履き口修理や腰裏修理とも呼ばれています。(色々な言い方があるため、一般の方に伝わりやすいように統一したいものです。)


この、破れている部分のことですね。

今回はこちらのフェラガモの靴。ライニング修理を行っていきましょう。

フェラガモのかかと部分(ライニング)の修理。修理方法は?

ライニング修理の方法はシンプルです。穴が空いていればそこに革を充てて補強し、かかとが当たる部分全体に革を充てて接着し縫い付ける。一見簡単そうに見える修理ですが、皮を漉いたり靴にあわせて絶妙に革をカットする必要があるため難解な修理とも言われています。


当店は貼り付ける革も自分でカットして作製しています。

これはかかと部分に貼り付ける革です。端の部分は革を漉いて薄くし、足あたりに影響がないようにします。ギザギザの部分は何かと言うと、下の写真を見ればわかると思います。


このように貼り付けて、上部を縫い付けます。

ギザギザにしておけば、革が重なることなく履いても違和感なくできます。最後に余分な革をカットしてインソールを接着し直せば完成です。それでは仕上がりをご覧下さいませ。

フェラガモのかかと部分(ライニング)の修理。仕上がりは?納期や金額は?


革もカットして違和感なく仕上がりました!

元々の縫い目に沿って縫い直しをしています。ここではできる限り新しい縫い目が出ないように綺麗に縫い付けます。

裏側の縫い目にも拘って、ミシンの調整を行います。

写真のように綺麗に仕上げることができました。ライニング修理はよくある修理ですので、お客様の靴もぜひチェックしてみてください。穴が空いていたりしたら、なるべく早く直してあげましょう。

今回のかかと部分の修理は、両足で4,000円税別。納期も1週間かからないほどでお渡しが可能です。

今回のフェラガモの靴のように、かかと部分の破れや摩耗があればぜひ一度当店にお任せくださいませ。

お読みいただきありがとうございました。