オールソールとは、靴底部分を全て新しいものに交換する修理方法です。オールソールが必要なタイミングは様々ですので、ここでそれを理解しておくことが長く靴を履くのに必要です。ご自身の目視でオールソール時期を把握できるようにしましょう。
オールソールは交換するとまるで新品のような状態になりますのでまた履くのが楽しみになるはずです。
さて、オールソール時期の1つ目は、ソール部分の穴あきです。足を踏み込む際に一番磨耗する箇所です。ここに穴が開いてしまうと、雨や水が中底に染み込んできます。それだけでなく、インソール(中敷き)部分まで削れこむと足を痛める恐れがありますので注意しましょう。
この写真のようになりましたらすぐに交換してあげましょう。オールソールの種類は大きく接着(セメント)・マッケイ・グッドイヤーウェルト製法となっています。もともとの靴の製法に合わせてオールソールを実施します。なお、セメント製法はマッケイ製法に変更することもできますのでおススメです。セメントのみだと接着剤が劣化すると急に剥がれてしまうためです。マッケイ・グッドイヤーウェルトは接着に加えて縫われているので急に剥がれると言うことはありません。
2つ目は、ゴムの劣化です。
よく見るとゴムにヒビが入っており、ネチャネチャしています。ウレタンの劣化による加水分解です。このまま履けばボロボロに崩れ落ちてしまいますので、オールソールが必要となります。
そして3つ目は、ステッチの切れです。
つま先の縫い糸が切れ、剥がれてしまっています。こうなってしまうと残念ですがオールソールが必要となります。部分的に縫って直すこともできますが要相談となります。
他にもウェルトのパンクはオールソールの必要がありますが大きくは上記の3点がオールソールが必要な状態となります。
このようにオールソールすると気分も一新しますのでおススメです。オールソールでお悩みのお客様は是非当店にお任せくださいませ。
お読み頂きありがとうございました。