今回は私の好きなブランドでもあるシェットランドフォックスの靴をオールソールしましたお話です。オールソールのタイミングがわからない方は参考になれば幸いです。
そもそもシェットランドフォックスのオールソールが必要なタイミングっていつ?
今回オールソールするに至った経緯として、当初はヒール交換のみのご依頼でした。ギリギリまで削れていたためです。しかし、ソール(前底)の部分を指で押してみると、とても柔らかく簡単に凹む状態でした。この場合、ヒールを交換した後すぐにソール部分にも穴が空くと判断しました。指で押した時に簡単に凹むようであれば数回履いたタイミングで穴が空いてしまいます。一見ソールに穴が空いていなくても、もうすぐ穴が空く状態でしたらヒール交換と一緒にオールソールもしてしまうのがベターです。
上記のような状態ですとオールソールは必須です。ラバーハーフソールを貼って延命してあげることもできますが雨天時に使用するとどうしても剥がれやすいのがデメリットですので当店ではオールソールをお勧めしております。確かにラバーハーフソールの方が安価に修理できますが、ここまで削れている場合は今後のことを考えても全体を修理してあげる方が長持ちしますし逆にコスパが良いです。デメリットも踏まえた上でのハーフソール補強は可能ですのでご相談ください。さて、それではオールソール後の仕上がりをご覧頂きましょう!
シェットランドフォックスの靴をオールソール。納期や金額、仕上がりは?
このように新品同様の仕上がりとなりました。このシェットランドフォックスはグッドイヤー製法とマッケイ製法が取り入れられています。土踏まず部分はマッケイ製法なので、ヒドゥンチャネルにより縫い目を隠してシルエットを美しくしました。ヒドゥンチャネルは縫う前に革底を薄く割いて起こし、縫ってから閉じるという技術です。(分かりにくくてすみません・・・)アウトステッチ部分は出し縫いで仕上げています。半カラス仕上げという革底の染色方法にて仕上げましたが、かなりかっこいいですね!
オールソールは約3〜4週間ほどいただいております。今回の靴はヒドゥンチャネル、グッドイヤーとマッケイ製法だったため16,000円+チャネル仕上げ2,000円+縫い加工料2,000円計20,000円(税別)でのご案内となりました。
少し手前とお金はかかりますがヒールも交換、心機一転また綺麗に履けます。
オールソールでお悩みのお客様は是非当店にお問い合わせ下さいませ。お電話でもLINE@でもお気軽にお問い合わせくださいませ。
お読みいただきありがとうございました。