今回は人気のメゾンマルジェラの足袋ブーツのトラブルに関する内容です。

こんな感じでお持ち込みになりました。どうやら、無色(ニュートラル)の靴クリームを全体に満遍なく塗り、
そのままにしていたらこのようになってしまったそうです。

原因としては3つあり、

1つ目は靴クリームの塗りすぎ

2つ目は余分な靴クリームのふきあげをしていない

3つ目は黒色の靴に無色のクリームを使用したこと

が挙げられます。

メゾンマルジェラの足袋ブーツを磨いたら真っ白になってしまった!原因はわかったけど、どうすればいい?

原因は状況3つが挙げられることがわかりました。では、どうすれば良いのでしょうか?

まず、靴クリームの塗布量です。革に塗り込んだ時に、艶感がなくなり曇るくらいで大丈夫です。ベッタベタに塗って逆にクリームの艶感が残る状態は塗りすぎです。ティッシュなどで拭き取るようにしましょう。

次に、余分なクリームのふきあげをきちんとすることです。これをしないと革の表面がベタつき、空気中のホコリやゴミがつきやすくなり革が曇る原因となってしまいます。

大前提として、靴クリームの塗布後は豚毛のブラシでブラッシングをして艶出しを行うようにしましょう。

最後に、黒色にはなるべく黒色のクリームを使うと良いです。無色のクリームと言えども、見た目が白色なので革の上に余分なクリームが残ると固まって白くなるということですね。

この3つをクリアできれば概ねこのようなトラブルは回避できると思います。

メゾンマルジェラの足袋ブーツを磨いたら真っ白になってしまった!仕上がりはいかに?

1枚目の写真は、片方だけ除去したものです。違いは一目瞭然ですね。2枚目は完成形です。綺麗になってよかったです。

ちなみにこうなってしまった時の改善方法としては、ドライヤーで温めて拭きあげる、ブラシで擦り落とす、リムーバーで除去するなどが挙げられますが、とにかくパワー系の作業になるのでジムに通って筋トレをする必要があります。あと時間もすごくかかります。

いかがでしたでしょうか?同じような悩みをお持ちでしたら参考になれば幸いです。ご覧いただきありがとうございました。

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小川大地

名古屋丸の内にある、靴磨き・靴修理に特化したレザートータルメンテナンスショップです。
靴磨きメーカー、サフィールのシューケアトレーナーの資格を持っています。
日々靴と向き合い、靴磨きの技術を磨く努力を重ねております。

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